LCC(リディアン・クロマチック・コンセプト)について噛み砕いてまとめてみた
田中秀和の楽曲を研究する時にLCCが必要?tom-H@ckもLCCを使ってるとツイートしてた?なんじゃそら。
「LCC」と言う単語、MONACA曲が好きな方は、稀に良く聞くと思います。
でも、googleで調べても難しいサイトしか無いし、そもそも解説してるサイトが少なすぎる!もっと分かりやすく説明して!
と言うワガママな皆様に朗報。元塾講師(1日で辞めた)俺が勉強して参りました。
Q.そもそもLCCって何?
分かります。その気持ち。略しすぎなんだよなぁ…
「リディアン・クロマチック・コンセプト」と言います。意訳すると、リディアンスケールにするよ考えるよ!って感じ。
つまり、1つのコードに対して、1つのリディアンスケールの音階割り当てましょ!って事。分かるかな。
Q.そもそもリディアンスケールって何?
Cイオニアンの「ドレミファソラシド」のファが半音上がった音階だよ。教会旋法、リディアンなんかでぐぐると、音楽的教養のある方達が分かりやすく解説してくれてるよ。
Q.なんでリディアンスケールを使うの?別に他のスケールでもええやん。
これね。ちょっと数学的な話になるから、数学嫌いな人は「リディアンスケールに使われてる音が一番、不協音が無い(=協和的)」って覚えてね。
今から数学的な話をするよ。嫌いな人は次のQまで飛ばしてね笑
波ってのにはその2倍、3倍…って振動数の波形が含まれてるんだよね。例えば「ド」を基本波形とすると、その2倍音(基本波形の振動数2倍)は完全5度上の「ソ」。
音楽に話を戻すと「ド」の音を鳴らした時に、一番大きい音は「ド」(当たり前)、×2番目(○3番目でした,2番目はオク上のド)に大きい音は「ソ」って感じ。だから、耳が良い人は「ド」鳴らすと小さく「ソ」が聴こえるはず。俺は聴こえん。
言いたい事は、ドにはソが含まれてる。ソにはレが含まれてる…って続けていくと、
「ド、ソ、レ、ラ、ミ、シ、♯ファ、♯ド、♯ソ、♯レ、♯ラ、ファ」
って順番になって、右に行くにつれて「ド」と一緒に鳴らすと不協和な音になるんだ。(♯ドは例外。後述します。)
左から7音集めたらリディアンになるよね。
つまり、リディアンスケールが一番協和なスケールなんだ。これがLCCでリディアンが使われる理由。
(この理論提唱した人は本来Cリディアンが正しく、Cイオニアンを基準にした過去の人は間違ってると言ってた)
(地球人はCイオニアンで育ってきたからCリディアンは違和感感じるけど、Cリディアンで育ってきた地球外生命が私たちの曲を聞いたら違和感感じると思うよ笑)
Q.なんでド鳴らしてる時の♯ドは不協和音なの?
不協和音の定義だからだよ。
って書いたけど詳しくは分かんない。何か情報知ってたら教えて下さい(。・ω・。)
さて、必要な知識も揃ったからLCC解説していくね。(長くなってごめんね!ガハハ!)
最初にも書いたけど、1つのコードに対して1つのリディアンスケールを割り振るんだよね。(自動的に割り振られるの方が伝わりやすいかも)
例えば、CM7のコードだと、Cリディアンを使う。G7だとFリディアンを使う。AmだとCリディアンを使う。って感じね。雰囲気は掴めたかな。
ここで疑問が浮かぶよね。なんでそんなすぐ分かるの?って。
まず始めに、Cイオニアンで4和音作ってみるよ。I〜VIIまで書くと
「CM7、Dm7、Em7、FM7、G7、Am7、Bm7b5」
だね。これらのコード上ならCイオニアンが使えるって、古典和声学をやった事ある人は分かると思うし、感覚で作ってる人も何となく分かると思う。
次に、CリディアンでI〜VIIの和音作ると(LCC説明するのに無理やりドが含まれる和音にしました)
「CM7、D7、C/E、♯Fm7b5、GM7(11)、Am7、Bm7b9」
だね。これらのコード上ではCリディアンが使えるよ。
これを見ながら言い換えれば、
M7はrootリディアン。(例えばCM7だとrootがドだからCリディアン)
7thは7thリディアン。
m7b5はb5リディアン。
m7はb3(mの音)リディアン。
m7b9はb9リディアン。
を使えるって事。
(なんでこんな事が言えるかって?ちゃんとLCC履修してないから合ってるか分からないけど、イオニアンのコード見るとM7が二つあるから、M7上でrootイオニアン、5イオニアンの二つの選択肢が合って自動的には決まらない。逆にリディアンは同じコードトーンが無い為、確実に1つのリディアンが定まるからって事だと考えてる。)
って事で、コード見たら一瞬で何処のリディアンで弾いたら良いか分かるから即興でよく使われてるよ。(リディアンスケールしか覚えなくていいし笑)
他にも幅広い応用があるけど、また今度ね。バイバイ。